フテキな片想い
Hだけの友達とか、私にしたら、考えられないけれど、深く付き合わなければ、害はなさそうだ。
女の子の扱いには慣れてそうだし、他の大勢の女友達にも、私のようにこまめに連絡を取っているのだろう。
きっと女の子なしでは生きていけない人なのだろう。
だから、たくさんの女友達がいて、自分の「なう!」を一日何回も発信する。
私だったら、友達だけで手いっぱい。
元々、マメな方ではないから、既読での返事を返すのが三日後とか、たまにあるし。
その点は、蛍さんは凄いと認めよう。
メッセージを返すのが面倒だったので、代わりに「OK!」と印のついたスタンプを送る。
向こうは小テスト中に関わらず、すぐに既読のマークが付いた。
カンニングだと思われないといいけど。
携帯電話はハーフパンツのポケットに仕舞い、教室を出る。
本日、曇り。
九月の下旬で、まだ夏の名残がある気温ではあるけれど、暑すぎず、スポーツをするにはいい気候なのではないだろうか?
「曇りだからって、油断しちゃダメだよ!曇りの日って、何気に紫外線多いらしいからっ!」
朝のホームルームが終わるなり、私の席に来て、芽衣子は日焼け止めを塗りたくった。