フテキな片想い
真央@Home
バイトから帰り、シャワーを浴びて、一人、食卓にてお兄の温めてくれた夕食を食べていると、「おかえり~」とピンクウサギの着ぐるみみたいな、やたらモコモコしたルームウェアを着た美雨が、リビングに入って来た。
「真央って、明日バイトあるの?」
「あるけど?」
「何時から?」
「夕方からだけど?」
「じゃあ、今日はちょっと夜更かししてもいいよね?」
えへへと何か悪だくみしているような笑みを浮かべながら、向かいの席に腰を下ろす。
「美雨ちゃん、ミルクティーでも淹れようか?」
「わぁ、ありがとうございます。お願いします」
キッチンで洗物を終えたお兄が、ミルクパンを片手に美雨に訊ねる。
美雨は満面の笑みで答えていた。
「今宵は地下で、ウキウキミッドナイトしない?」