【完】ヘタレな彼氏
「僕は…前髪長くて暗いし…かっこよくないし…
全然玲菜に釣り合ってない」
なんでこんなに不安になるのだろう。
どうしたらこの不安を取り除いてあげられるのだろう。
「なんで…釣り合ってないなんていうの?」
「だって…玲菜は綺麗なサラサラした髪に整った顔、体型だってモデルみたいだし…
だけど僕は…こんなんだし…根暗って言われてもしょうがないし…」
「…根暗って言われたの?もしかして…あたしとは釣り合ってないとか言われた?」
ビクッと反応する優の体。
きっと言われたんだ、だからこんなにいつも不安そんな目をしてるんだ。
「優はあたしの気持ちがわからない…?」
なんでこんなに想ってるのに見えないんだろう。
こんな大切な想いはなんで目に映らないんだろう。
見えれば不安なんてなくなるのに…