好きと伝えれば。







「春の花々が咲き乱れ、まるで僕たちの——……」





生徒代表の挨拶の声がマイクを通って体育館に響き渡る。





知らない顔が周りにたくさんあって、少し足がすくんでしまった。






着慣れないブレザーに違和感を覚え、チェックのスカートにも少し不信感を抱く。






ああ、今日が、



今日が私…私達の高校生になる第一歩目なんだ。












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