可愛いなんて思ってない!
(……っ…。)
-----家に着いてから
私は自分の体がおかしいことに気付く。
…体が、熱い…。
「っ……お母さん…?」
家に入ると
電気がついてなくて真っ暗だった。
…誰もいないのか…。
今日は確かに誰とも話したくない気分だけど
体調が悪い時に1人なんて
つくづくツイていない。
私はとりあえず自分の部屋に向かい
荷物を置いて 制服から着替える。
(っ……とりあえず、ベッドで寝ようかな…。)
リビングまで体温計を取りに行く体力が今はない
そう判断して 私は着替えてすぐベッドの中へ入る。
-----寝たら、多分少しは楽になるよね…。
お母さんも多分帰ってくるだろうし…
と考えて
私はそのまま眠りについた。
「………チッ、何で出ないねん。」
家に帰ってから
何度か紗香にメールを送っているが
全く返ってこないため
電話をかけるも…返答なし。
(…何やねん、そんな俺のこと嫌になったんか。)
まぁでも確かに
顔合わせにくいわな…と
祥一なりに考えていたものの
このままの関係というのも気持ち悪い。
…とりあえず今日は取り乱して悪かった。キスも…すまん。
そう謝ろうと思い
連絡を待っていると…
-------プルルルルル…
「!」
祥一の電話が鳴った。