可愛いなんて思ってない!






(……っ…。)






-----家に着いてから
私は自分の体がおかしいことに気付く。




…体が、熱い…。






「っ……お母さん…?」







家に入ると
電気がついてなくて真っ暗だった。



…誰もいないのか…。




今日は確かに誰とも話したくない気分だけど
体調が悪い時に1人なんて
つくづくツイていない。



私はとりあえず自分の部屋に向かい
荷物を置いて 制服から着替える。




(っ……とりあえず、ベッドで寝ようかな…。)





リビングまで体温計を取りに行く体力が今はない

そう判断して 私は着替えてすぐベッドの中へ入る。





-----寝たら、多分少しは楽になるよね…。





お母さんも多分帰ってくるだろうし…


と考えて
私はそのまま眠りについた。



















「………チッ、何で出ないねん。」




家に帰ってから
何度か紗香にメールを送っているが

全く返ってこないため
電話をかけるも…返答なし。




(…何やねん、そんな俺のこと嫌になったんか。)





まぁでも確かに
顔合わせにくいわな…と

祥一なりに考えていたものの
このままの関係というのも気持ち悪い。



…とりあえず今日は取り乱して悪かった。キスも…すまん。




そう謝ろうと思い
連絡を待っていると…





-------プルルルルル…





「!」




祥一の電話が鳴った。




< 36 / 60 >

この作品をシェア

pagetop