君のいる世界


ピンクラビッツの服が大好きでだから…ピンクラビッツを着たいのはあたしだけじゃないはずだから、それを言いたかっただけなのに……

「未練がましーよ玲奈。 もう諦めなよ」


ずうっと友達だと思ってたのに、言われたことに傷ついているあたしはバカだったのかな……


胸の中がくしゃりと潰れて痛い。

でも…これで最後なら

「あたし…ずっとピンクラビッツが着れるだなんておもってなかった…です。だからピンクラビッツのオーディションでモデルになれて、すごく嬉しくて毎回夢みたいでした。

だからあたしがモデルでいるより、ずっとピンクラビッツがみんなに好きになってもらえるなら、ピンクラビッツを着れなくても仕方ないです。

いままでありがとうございました」

お辞儀をすると、髪の毛が床につきそうになるけれど、気にしない。今までのお礼をこめて深々とお辞儀をした。

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