雪のような恋。
相談室の長机を挟んで先生と向き合っていると、自然と冷静になった。
そして、自分のしたことを思い出してゾッとした。

「どうしてこんなことをしたんだ？」

先生の顔は、怒っているというより悲しそうだった。
俺がこんなことをするとは思ってもいなかったんだろう。
でも、それは俺も同じだった。

先生には、何も言わなかった。
先生に事情を話せば、最後には美雪に知られてしまう。
そう思い、ただ謝り続けていた。
美雪がこのことを知れば、俺のように罪悪感に苦しめられるだろうと
小学生ながらに考えた。
ただ、先生にはそのこともお見通しだったはずだ。俺を言及することはなかった。

「全部俺のせいだ」

頭の中でこの言葉が俺を責め続ける。
あんなことをしても、気は晴れるはずもなく
俺はまだ自分自身を責め続けた。




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