双姫 Ⅱ
双覇(玲、燐、李樹)・真白side
「い、今の聞いたぁ!?」
「…聞いてましたよ。
私の中の類が崩壊寸前なんですが。」
「類くんってもっと物静かだと思ってた…。」
「だから『静覇』だったんだけどな。
今はどっちかっつーと正反対だな。」
「朱音を好きになって変わったよねぇ!!」
「変わった…と言うか変わり過ぎですよ。」
うんうん…と頷く。
「絶対朱音も好きだよね!皆はどう思ってるの?」
「俺らも同意見。
真白、お前が朱音に聞いてみろよ。
朱音に誰か好きな奴いるのか。」
「それ言ってたねぇ!よろしく!!」
「えぇ!?私が聞くの!!??」
「色恋は女同士が良いでしょう。
真白さん、お願いします。」
「類と朱音をくっつかせたいのぉ!」
「き、聞くだけじゃないの!?」
「くっつけるのは皆で策を考えますよ。
丁度、今日から夏休みですからね。」
パソコンを打ちながら
不気味な笑みを浮かべる李樹。