双姫 Ⅱ
「朱音は全教科満点!!
お前の頭どーなってんだ?
勉強なんて全然やってねぇのに。」
『小さい頃に死に物狂いで叩き込んだから!
それに大学卒業してるんだからね!!
それより、愁斗は……?』
「愁斗は……。」
光ちゃんの表情から暗くなる。
嘘でしょ、まさかの赤点…??
「満点!二人共合格!!」
「や、やったぁーーーーーーーー!!!!!」
『紛らわしい言い方しないでよ!
愁斗!倉庫行くよ!皆が待ってる♪』
「おう!!」
鞄を持って帰り支度を済ます。
「夏休みだからってはしゃぎ過ぎるなよ!?」
『分かってるって♪』
教室を出て、倉庫へ向かった。