双姫 Ⅱ
危険な薫り
『いやぁ〜♪
これで夏休みを満喫出来るね!!』
「藤先の焦らし、タチ悪ぃよ。」
愁斗のバイクから降り、倉庫に入る。
「あ!朱音と愁斗だぁ!!」
「どうでしたか?」
私と愁斗が顔を見合わせ、微笑む。
『「合格〜♪♪」』
「しかも満点合格だったぜ!!」
『頑張ったもんね!』
これを機に数学が得意になれば良いけど。
「愁斗が満点合格?
何かの間違いじゃねぇーのか?」
「玲くん、何気に失礼だよ…。」
『真白!リハビリ以来だね!!』
退院してからは会ってなかったから
久し振りって感じがする。
「色々大変だと思って連絡控えてたの!
でも、夏休みでしょ?遊びまくろうね♪♪」
『もちろん!』
今年の夏は楽しい日が過ごせそう!