双姫 Ⅱ
『そろそろ良いかな?』
頬を触るとさっきよりは熱が冷めている。
今迄忘れてたけど皆が待ってるんだ。
『類〜?るーいーーーーー!!』
「…ん……?」
ん?って(笑)
『おはよ、テストは合格したよ!!』
「俺…寝てた?」
『うん、バリバリ寝てた!』
「うーん…寝足りない。」
『駄目だよ〜…これから遊ぶんでしょ??』
モゾモゾと布団の中に潜る類を
起こす為にベッドに上った。
『ほら!起きてー!皆が…うわぁ!?』
突然布団が私に覆い被さった。
『へ?』
く、暗くて見えないんですけど…。
『る、類…?』
「俺、前に言ったよね…「次は止めない」って。」
ドクンと心臓が鳴る。
だって、見えないけど分かる。
類が私を押し倒してるんだって…。