双姫 Ⅱ
「嫌なら起きて下さい。
大部待たされたんですからね。」
『ごめんなさい…。』
ベッドに座り、皆に頭を下げた。
「それ位で良いじゃん!
折角の夏休みなんだから楽しもうよ♪」
『真白ぉ〜(泣)』
「…あれ?朱音それどうしたの??」
『え?何が??』
「首に痣があるけど…?」
痣…?
「こっち向いて。」
隣に座ってた類に向き合うように座った。
髪を片方に退けられ首に手を当てられる。
『……ッ/////』
それだけで反応してしまうのは
きっと類がしてるから。
「うん、これなら当分消えないね。」
消えない…?痣がって事??
分からなくてきょとんとする。
「分からなくて良いよ、只の虫除け。」
意味深な言葉を残して一人部屋から出て行った。