双姫 Ⅱ


『虫除けって?』


「又は男避けとも言いますね。」


男避け?


『私に男なんて寄って来ないよ?』


「「「「「……ハァ…。」」」」」


え、皆なんでため息するの?


「もう行こうぜ!遊びたくて堪んねぇよ!!」


「そうだな。」


「行こ行こぉ♪」


「朱音さんも早く降りて下さい。」


バタバタと部屋から出て行き、
私と真白だけが部屋に取り残された。


『ねぇ、虫除けって?男避けって??』


真白の顔を見ると微かに赤い気がする。


「そ、そそそそそれは…えーっとね!!」


『うん?』


「キ……ス………マーク…って言うの…/////」


『キスマーク…??』


聞き慣れない言葉に眉を寄せた。


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