双姫 Ⅱ


「えっと、類くんに…。
その…私が言うの恥ずかしいんだけど!」


え、真白が言うのが恥ずかしい…?


「る、類くんに首吸われなかった!?」


『……は?』


吸われた…?


「それは吸われて出来るキスマークって言うの!」


もしかして…。


" こういう事。"

" イッ!!??"


あの鈍い痛みは類に…く、首を?


『ぬおわぁぁぁーーーーーーー!!!』


す、吸われてたんだーー!!!


「朱音!お、落ち着いて!!」


真白の声で発狂した事に気付き、落ち着く。


『ま、真白…私、顔赤くない…??』


「えっと…真っ赤っかだね。」


やっぱり?身体が凄く火照ってる。


『そ、相談があるんだけど…聞いてくれる?
誰にも言えなくて迷ったんだけど。

自分じゃどうすれば良いのか分かんなくて。』


「私で良ければ!」


類の事を真白に相談しようと思ってたから
この機会に言おうと決めた。


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