双姫 Ⅱ
『真白?』
一人頷く真白に声を掛けた。
「え、あぁ!なんでもないよ♪」
『こんな事今迄無かったから…。
真白は誰か好きな人とか居たりする??』
そう聞くと一瞬だけ真白の顔が赤くなった。
「へ!?わ、私?それはえーと/////」
モジモジしている所を見ると図星だったみたい。
「れ、玲くんの事が好き…なの!」
『えぇ!?』
まさかの玲!?李樹とかじゃなくて!!??
『玲のどこが良いの!?
俺様でナルシのアンポンタンなのに!!??』
「朱音…。
それ玲くん聞いたらショック受けちゃうよ。」
『だって、李樹とかなら分かるけど…。』
「私も朱音と同じで
いつの間にか好きになってたの。
だから、お互いこの夏休みに進展したいね!」
『が、頑張れるかなぁ…。』
「弱音吐かない!今年の夏は暑くなるぞぉ!!
それじゃあ、待たせちゃってるから行こ♪」
『うん!』
真白に相談して良かった。
でも、この事がキッカケで
あんな大騒動になるなんて思いもしなかった。