双姫 Ⅱ
『ここか…。』
タクシーから降り、空を見上げる。
『…蒼空ならアイツらを許す?』
許しそうだな、あの子は優しいから…。
そう思いながら刑務所の中に入った。
『…面会をしたいんですが。』
受付に居る警察官に面会を求めた。
「どなたと面会されますか?」
『東条 魁と錦です。』
「分かりました、貴女のお名前は??」
『神崎 朱音です。』
「神崎…?失礼ですが被害者の…??」
流石、情報は行き届いてるもんなんだね。
『そうです。』
「…宜しいんですか??」
『はい。』
力強く頷いた。