双姫 Ⅱ
「お嬢様、メイクは如何ですか?」
『あ、うん。大丈夫大丈夫!!』
メイクの良い悪いなんて分かんないけど。
プロの人だから大丈夫だよね!
「髪のセットの前にドレスよ!ドレス!!」
グイグイと手を引っ張られ、
衣装部屋へ連れて行かれた。
『うっわ…凄い数のドレス…。』
だだっ広い部屋を
埋め尽くすようにドレスが掛けられていた。
「これ、全部朱音のよ♪」
『…は!!??』
こ、これ全部!?何百着あんのよ!!??
「千着よ♪うふ♡
朱音を考えたらまだ足りない位よ!」
アハハ…魂抜けそうだわ…。