双姫 Ⅱ
「それにしてもお美しい…。」
「女の私でも見惚れてしまいますわ!」
「なんと艶やかな黒髪、触れても?」
一人の若い男性が髪に触れようとする。
『ご冗談を…美容師の腕が良いからですわ。
恐れ入りますが髪型が崩れてしまうので…。』
誰が触らせてやるもんですか!
プロの人が綺麗に纏めてくれたんだからね!
拒絶反応で気絶させても良いですか!?
でも、そんな事したら
流石にヤバいのでやんわりと断った。
「そ、そうですよね/////」
『…あら?お顔が赤いですよ??』
え、いきなり発熱?移さないでね~。
「い、いえ!大丈夫です!!」
『お身体に気を付けて下さいね?』
社交辞令の笑顔を振り撒いた。
すると、
ドサッ…
「キャー!誰か早く!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
目の前の男性が倒れた。