双姫 Ⅱ
ガララ
『…ハァ……また戻って来たのかぁ。』
白くて綺麗に整頓されている病室。
でも、生活感が無くて私は嫌い。
『早く家に帰りたいな〜?』
「体力と筋肉が戻れば帰れるよ!」
『だーかーらー!毎日脱走してるんだよ?
体力と筋肉も付くし、一石二鳥じゃん!!』
「「「「あ…。」」」」
「馬鹿だ。」
「毎日…?」
ヤバッ…!李樹が居るんだった。
そろ〜っと後ろを振り向く。
『ヒィッ!?』
そこには黒い笑みを浮かべた
ブラック李樹が降臨していらっしゃいました。