双姫 Ⅱ


「改めて言われると嬉しいね。」


「うんうん♪」


『だって、本当の事だもん。』


本当に大切な存在なんだから。


「それはともかく神崎さんを離しなさい!」


言われて気付いた。
まだ類にくっ付いたままでした/////


「嫌です、悪い虫が寄って来るので。」


「「「「……あ。」」」」


「こ、この私を虫呼ばわりするのか!養子風情が!!」


「あら、私の息子がなんですって?」


後ろから声が聞こえ、
振り向くと着物を着た妖艶な女性が
冷たい笑みを浮かべて男を見つめていた。


< 175 / 448 >

この作品をシェア

pagetop