双姫 Ⅱ
「改めて言われると嬉しいね。」
「うんうん♪」
『だって、本当の事だもん。』
本当に大切な存在なんだから。
「それはともかく神崎さんを離しなさい!」
言われて気付いた。
まだ類にくっ付いたままでした/////
「嫌です、悪い虫が寄って来るので。」
「「「「……あ。」」」」
「こ、この私を虫呼ばわりするのか!養子風情が!!」
「あら、私の息子がなんですって?」
後ろから声が聞こえ、
振り向くと着物を着た妖艶な女性が
冷たい笑みを浮かべて男を見つめていた。