双姫 Ⅱ
「この子ったら今迄ジュエリーなんて
興味無かったのにいきなり「教えてくれ」って。
貴女に贈る為だったみたいよ?」
『類が私の為にこれを?』
腕にしているブレスレットを見る。
とても素人が作ったようには見えない。
それ程綺麗だった。
『ありがとう!本当に嬉しい!!』
でも、なんでこのブレスレットは
射的の景品として並んでたんだろう?
「そのブレスレット。
本当は直ぐに渡すつもりだったんだ。
でも、置いて合った場所から無くなってて
祭りで親父が店出してた。射的で。」
えぇ!?
じゃあ、あのイケてるオジサンって
『樺沢組』の組長!!??
そんな人がお祭りで屋台してたんですか…。