双姫 Ⅱ


「情けない男ねぇ~?」


逃げる男の姿を嘲笑う瑠華さん。


は、母は強し…。


「俺が潰す筈だったのに…。」


『それはしちゃ駄目だよ!?
類がキレたら危ないんだから…。』


なんたって
コルク弾を人に向けて撃つんだから(笑)


「危なくないよ。
それで朱音はアイツになんて言われたの?」


『えっと…「ダンスを一曲踊って欲しい」って。
でも、嫌だったから断ったのにしつこくて…。

蹴り倒したかったけど無理でしょ?
それで、困ってたら皆が来た!』


本当に助かったよ~。

パーティーの場じゃなかったら
躊躇わずに蹴り倒してたけどね!!


「そっか。
なら、俺とだったら踊ってくれる?」


手を差し出され、
悩殺レベルの笑顔でダンスに誘われた。


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