双姫 Ⅱ
『類って踊れたんだね!』
私は動きを類に任せてるから
話せる余裕が出来た。
「あー…本当は嫌だったけど母さんがね。」
苦笑いで答える類。
女嫌いだからてっきり踊れないかと思った。
『あ、成程(笑)』
あの人なら教え込みそうだもんね。
私も母さんに無理矢理…いえ学びました。
「それより、印は?」
『…印??』
そんなのあったっけ??
「うん、首につけた筈だけど?」
『あ、あれは!ファンデーションで/////』
印ってキスマークの事ね!
つけられた時の事を思い出し、
類の顔を直視出来なくなった。