双姫 Ⅱ
「追われた…?」
「姿は見えたのかよ!?」
『姿は見えないんだけど気配がね…。
気のせいと思って立ち止まったら
気配も止まったから余計気味が悪くて。』
まともに動けない今は少し怖い。
早く前みたいに動けるようになりたい。
「ここから離れるぞ。皆、バイクに乗れ。
真白、お前は俺のに乗れ。」
「うん!」
真白は玲、
私は類のバイクに乗って公園から離れた。
離れる瞬間、
こっちを見ている人影が見えた。