双姫 Ⅱ


「興味本意で見に来てるけど
柏羅が居るから近付かないね。」


『類って真白を苗字で呼んでるんだ?』


皆は真白って呼んでるのに。

李樹はさん付けで燐はちゃん付けだけど。


「いつまでも女とかアイツ呼ばわりは
流石に悪いかなって思って。」


それまではアイツ呼ばわりだったのね…。

確かに類が真白と
話してる所なんて見た事が無い。


『でも、ちょっとは認めたのかな?』


あんなに拒絶してたけど少しは認めたみたい。

嬉しい反面不安にもなるけど…。


「米粒位ならね。」


『こ、米粒!?』


ちっさ!!信用度何cm!!??


「朱音~?米粒がどうしたの??
もしかして、お腹空いた?」


意外と声が大きかったのか
真白達に聞こえたみたいだった。


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