双姫 Ⅱ
「わ、悪ぃ。想像したらキモくて(爆笑)」
どうやら玲のボディービルダー姿を
想像して、耐えられずに吹き出したようだ。
『にしてもなんで正面の私にかけんのよ!』
私から見て正面が愁斗。
その隣に燐、玲が座ってて。
私の隣に類、李樹、真白が座ってる。
「朱音さん、これ使って下さい。」
『ありがとう。』
李樹にティッシュを渡され、ソースを拭く。
腕からソースの匂いが…。
「朱音から焼きそばの匂いがする(笑)」
「こっちまで匂ってくるよ!」
『残念ながら美味しくないですよ~。』
真白にまで匂うとかヤバくない?
洗ってこようかな…。
『ちょっと洗って来るね。
ベタベタして気持ち悪いし。』
「一緒に行くよ。」
『直ぐそこだから良いよ!
それに冷めちゃったら美味しくないよ。』
渋る類を宥め、一人手洗いに行った。