双姫 Ⅱ


『グッ!』


「ヘシ折られたくなければ大人しくしろ。」


コイツ…調子に乗りやがって!


黒男を睨み、反抗の意を示す。

すると懐から布を取り出し、
私の口元にそれを近付けようとした。


「安心しろ、少し眠るだけだ。」


『止めて…!いやあぁぁぁーーーーー!!』


暴れてもビクともしない。
こんな身体じゃなかったらこんな奴…。


思い通りに動かない身体が恨めしかった。


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