双姫 Ⅱ


「他に心当たりは無いの?
朱音が「追われてる気配がする」って言ってたのは
この人なのかな…。」


『…分からない。
姿は見てなかったから断定は出来ない。』


何もかもが謎に包まれている。


「その男には色々聞きたい事がありますから
連行しましょう。

愁斗、逃げないようにしっかり見張って下さい。」


「おう!気絶してっから楽勝楽勝!!」


愁斗が黒男を担ごうとしたその時、


ガンッ!


「グァ!?」


『愁斗!!』


「だ、大丈夫だ…。」


黒男は愁斗を殴り、私達から距離を取った。


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