双姫 Ⅱ
『…私のせい……?』
" …樺沢 類。
依頼主からお前を消すように言われている。
次に会った時、息の根を止めてやるからな。"
" この状況を招いたのはお前だ。 "
なら、離れれば…。
「朱音。」
手を引かれ、類の腕の中に閉じ込められた。
「変な事考えないで。
俺なら大丈夫だからもうどこにも行かないで。」
『なんで…。』
私が考えてた事が分かったの?
「朱音ならそう考えるって思ったから。」
「なんたって俺らを守る為に
ボコボコにして離れた位だからねぇ〜!
あれも思えば愛だよねぇ♪♪」
「また居なくなるなんて許しませんよ。
探し回るのはこりごりです。」
「アイツの依頼者見つけ出して
取っ捕まえれば良いんだろ!?」
「取っ捕まえて務所にブチ込むぞ。」
「私、何も出来ないけど
朱音が側に居てくれたみたいに居るからね!」
『皆…。』
失いたくない。でも、皆と一緒に居たい。
私達を引き離そうとする人物は誰なんだろう。