双姫 Ⅱ


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コンコン…


「失礼します。」


依頼主に報告する為に
俺には似合わない豪華な部屋に入った。


「彼女は…?」


第一一声がそれか、余程あの女が欲しいらしい。


「申し訳ありません。
邪魔が入り、任務遂行出来ませんでした。」


「邪魔だと?」


「『双覇』の連中です。」


「アイツらか。
…今度は必ずお連れしろ、これは命令だ。」


「分かっております。」


依頼主に一礼し、部屋から退出した。


「いつ見ても気味の悪い部屋だ。」


あれは誰が見ても寒気がするレベルだろう。

だが、そんな事はどうでも良い。
俺は依頼主の願いを叶え、金を貰う。

それがどんな身勝手な願いでも。


「次は一週間後。」


場所は泉川が経営する会社。


次こそは任務遂行させる。


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