双姫 Ⅱ
夏祭り
ドンッ…ドンドンドンッ……
「太鼓の音が聞こえるねぇ!」
『本当だ!なんか変な感覚!!』
太鼓の音で
自分の身体がドンドンと打たれてるみたい。
「良いですか?
20時までに帰るんですからね!?」
『分かってるって♪』
あの後、柏羅先生に許可を取りに行った李樹。
最初は許可をしてくれなかったとか。
でも、私が祭りを見た事がないと聞いて
「20時までに帰るなら…。」と渋々OKをくれた。
李樹に感謝しなきゃね!
『星も綺麗だし!今日は良い一日だぁ~!』
花火も見たかったから夜に行く事にしたんだ♪
皆もその方が賑やかって言ってたし。
「朱音、足は大丈夫?」
類の一言で皆が心配そうに私の足を見た。
『んー…それより松葉杖が邪魔!
でも、これ無いとバランス崩すからなぁ。』
どうしてもっと早く起きなかったかなー…。