双姫 Ⅱ


「えー…なんて書いてあんだ?」


私宛なのに紘にぃが勝手に読み出した。


「神崎 朱音様。

貴女は私という婚約者が居るのにも関わらず
他の男を手玉に取るのですか?

私は毎日、いつでも貴女を想っているのに…。

………ストーカーじゃねぇかよ!」


「鳥肌立つわね…。」


「一応「仮婚約者だった」と言ってるんだがな。
相手は完全に勘違いしているようだ。」


素敵な勘違いをしたもんだ…。


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