双姫 Ⅱ


「あらぁ〜。
芦基にボロボロにされなきゃ良いけど。」


『実基姉…冗談に聞こえないよ。』


足をマッサージしながらツッコミを入れる。


「もし耐えられたら凄いですね。
ある意味で尊敬しますよ。」


舜ちゃんに至ってはゲームの様に楽しんでる。


『良し!紘にぃ再開するよ〜。』


「は!?まだすんのかよ!」


『当たり前じゃん。
私がストーカーに捕まって
監禁でもされたらどうするの〜??』


冗談で済まないかもだし。
類を「消す」って言う位だからしそうだよね。


「それは…。」


『嫌なら組手付き合ってよね!
私だって付け回されるの嫌なんだから!!』


「…おし!とことん付き合ってやる!!」


こうして一週間。
怪我しない程度にみっちり稽古をした。


< 235 / 448 >

この作品をシェア

pagetop