双姫 Ⅱ
「あらぁ〜。
芦基にボロボロにされなきゃ良いけど。」
『実基姉…冗談に聞こえないよ。』
足をマッサージしながらツッコミを入れる。
「もし耐えられたら凄いですね。
ある意味で尊敬しますよ。」
舜ちゃんに至ってはゲームの様に楽しんでる。
『良し!紘にぃ再開するよ〜。』
「は!?まだすんのかよ!」
『当たり前じゃん。
私がストーカーに捕まって
監禁でもされたらどうするの〜??』
冗談で済まないかもだし。
類を「消す」って言う位だからしそうだよね。
「それは…。」
『嫌なら組手付き合ってよね!
私だって付け回されるの嫌なんだから!!』
「…おし!とことん付き合ってやる!!」
こうして一週間。
怪我しない程度にみっちり稽古をした。