双姫 Ⅱ
『じゃ、じゃあ…お願いします/////』
オズオズと類の肩に手を乗せ、体重をかける。
ど、どどどどどしよーーーーーーー!?
心拍数が…あ、上がる!!
伝わったりしない…よね?
「じゃあ、立つよ?」
私が乗ったのを確認して、類が立ち上がる。
「軽っ!!朱音、もっと太んなきゃ…。」
『か、軽くないもん…!』
「軽いんだって!じゃあ、動くからね?
しっかり捕まってて。」
『う、うん。』
類が歩き出して私も前を見る。
うわぁ~…これが類の目線なんだ。
自分が見るより遥かに高い。
『背、高いね…。』
「そりゃあ、男だもん。
今だったら朱音に勝てるかもね?」
『んなッ!調子乗んな!!
私の方が勝つに決まってんじゃん!』
ムカついたから頭をグリグリする。
「イテテテッ!!痛い痛い!このやろ!」
いきなり類が走り出した。
『うきゃーーーーーー!!!!!』
人目を気にせず、私は大声で叫んだ。