双姫 Ⅱ
「こちらが撮影場所ですわ!」
『…随分大掛りなんですね?』
うん…帰りたい……。
なんか色々あって
直ぐには帰してくれなさそうなんだもん。
「今日という日をどれだけ待ったか…。
貴女を想像するとアイデアが止まりませんわ!」
『そ、それは喜ばしい事ですね…。』
一先ず思考を止めて頂きたいものです。
「それでは早速メイクと衣装を着替えましょう!」
「朱音、頑張ってね…。」
『うん、頑張るね……。』
哀れみの目で見送る皆に手を振り、
星蘭社長に別の部屋へと案内された。