双姫 Ⅱ
双覇(玲、燐、李樹、愁斗)side
俺らは類が朱音をおぶって
走って行った方を見つめ、歩き出す。
「あちゃ~…!朱音大丈夫かなぁ?
てゆーか、なんでまだくっつかないの??」
燐の言う通りだ。
類の気持ちは知ってる。
前に理事長室で聞いたからな。
そして、多分朱音も…。
「朱音さんも様子が違いますよね。」
「…まさかのまさか!?」
「両想いって事かぁ!?うひょー!!!」
「おい、まだ決まってねぇのに騒ぐな。
類にも言うなよ?
ぬか喜びだったら立ち直れねぇぞ。」
「そうですね。
ちゃんと確かめた訳ではありませんし。」
「じゃあさ!分かったら協力しようよ!!」
「分かったらな。」
「んじゃ、アイツらに追い付こうぜ!」
俺らも走り出した。
双覇(玲、燐、李樹、愁斗)side