双姫 Ⅱ


[で?どうだい??]


ロイが俺らを見回す。


[僕したい!]


真っ先に燐が手を挙げ、同意を求める。


[…全員参加で。]


[そうか!では改めてロイ・クラウンだ。
今日一日付き合ってくれ。]


ロイが頭を下げたから俺らも慌てて返した。


[君は朱音に想いを寄せるようだな。
名前を聞いても良いか?]


[樺沢 類です。]


[樺沢?あのジュエリーブランドの!?]


[そ、そうです。]


[いつか撮影したいと思っていたんだ!
知っていたら朱音を飾りたかった…。]


[…あの、俺が作った物ならここに。
朱音に渡そうと思っているのがあります。]


ポケットから何か出し、ロイに見せた。

するとロイは目を見開き、


[類くん、全力でサポートしよう。
これを渡すに相応しい場所を用意するよ。]


[ありがとうございます。]


その光景を俺らは興奮を抑えながら見ていた。


双覇sideEND


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