双姫 Ⅱ
囚われの身
『う…ッ……こ…こは?』
ダルい身体を動かし、
周りを見るが暗くてまだ夜目が効かない。
ジャラ…
『…え?』
足に冷たい感触が伝わり、手探りで触る。
『鎖…?』
私の足は鎖で繋がれていた。
「目が覚めたようだな。」
急に電気がつき、眩しくて目を細める。
『この鎖は何よ…黒男さん。』
念の為に確認したら
やっぱり長い鎖で繋がれていた。
「普通の女なら発狂もんなんだがな。」
どうせ私は普通じゃありませんよ!