双姫 Ⅱ
『あ!皆もう居るよ!!』
「随分遅かったですね。混んでましたか?」
「愁斗の持ってるの見て。」
皆が愁斗の手にある物を見る。
「お前…相変わらずだな。」
「たこ焼きばっかりぃ!
どうせ買うなら他の物買って来てよ!!」
ブーブー文句を言われる愁斗。
『まぁまぁ、良いじゃん。
それ程たこ焼きが好きって事じゃん?』
「じゅおん~!分かってくれるか!?」
だから、呪怨じゃないってば。
光ちゃんも言ったんだよね。泣きながら(笑)
「愁斗はほっといて食べよ♪
僕、お腹空いちゃった!」
「そうだな、食おう。」
神木の近くには丁度良いテーブルがあって
そこに座って食べた。
たこ焼きは皆で何個か食べたけど
その前に食べた地鶏とはし巻きのせいか
全然減らなかった。
でも、残りを愁斗が食べてた時は驚いた。
どんだけ底無しの胃袋なのよ…。
「食べ終わったら次は運動!
片っ端から遊ぶぞぉ♪♪」
食べた物を片付けてまた屋台の方へ向かった。