双姫 Ⅱ
「うぉーい!飲んでるかーい?」
『ぐぇ!愁斗…酒臭い。』
「お前…飲み過ぎだろ。」
類の隣に座ったのに私まで臭う。
「んあ?んな事より飲め飲め!!」
私と類にお酒の入ったグラスを渡し、
飲めと催促する。
「類には水を渡して下さいよ?」
「そだよぉ〜?大変な事になるからねぇ♪」
『大変な事?』
「りゅいは酒乱なんらよ。」
「玲くん…呂律が回ってないよ。」
玲ってお酒弱いんだ。意外(笑)
私も愁斗に渡されたお酒を口にする。
『…ん?これ水だけど。』
「な、なんですって!?
類!飲んでは…遅かったみたいですね…。」
類のグラスの中身は空だった。