双姫 Ⅱ
「お前ら邪魔すんなよ。」
皆から離れ、幹部室に向かおうとする類。
『え?ど、どこ行くの??』
私を担いだまま類は階段を登る。
「俺の部屋。」
え、これは流石にマズいのでは?
正直言って類の部屋に入って
危険な経験しかしてないような…。
救いの意味を込めて皆を見ると
李樹は目を逸らし、
玲は暢気に寝てる、
真白と燐はアタフタしてて、
愁斗は手を振っていた。
だ、誰か助けろよーーー!!!!
私の抵抗も虚しく部屋へ連行された。