双姫 Ⅱ
双覇(玲、燐、李樹、愁斗)・真白side
「ちょ、ちょっと良いの!?」
「残念ですがどうする事も出来ません。」
「助けたいのは山々なんだけどねぇ。
僕…もうあんな目に遭いたくないよ…。」
思い出したのか震え上がる燐。
「あんな目って?
玲くん!暢気に寝てないで起きて!!」
「…あー?
りゅいがあーなったらとまりゃねぇーよ?」
「完璧酔ってますね。
面倒なので眠って下さい。
あんな目とは類が初めてお酒を口にした時、
近くに居た燐に延々と絡み続けたんですよ。」
「その他にも色々あって
俺ら『双覇』の中で類には絶対に
酒を飲ませないって掟が出来たんだよねぇ。
…飲んじゃったけど。」
「じゃあ、朱音は…。」
「……まぁ、夫婦になるんですから…ね。」
「夫婦水入らずってかぁ〜!!ダハハ!」
部屋で何が起こっているのか
私達は知る訳にはいかない。
「…ごめん、朱音!」
理由は誰も被害に遭いたくないから。
朱音の身を案じながらソファーに座り直した。
双覇(玲、燐、李樹、愁斗)・真白side