双姫 Ⅱ
「どうぞ。」
『ありがとう。』
部屋にコーヒーの香りが広がる。
「あ!これ渡す為にも来たんだ!!」
真白と二人で持って来たアルバムを
李樹と愁斗に手渡す。
「おー!アルバムじゃねぇか!!」
「手が込んでますね…大変だったでしょう。」
『始めたら夢中だったよね。』
「そうそう!これは燐くんの分ね。」
寝てる燐の側にアルバムをゆっくり置いた。
『玲と類は?』
「玲は部屋から出てねぇけど
類は朝早く出て行ったっきり戻ってねぇ。」
「戻ってない?それは本当ですか??」
「徹夜したから間違いねぇ!」
徹夜で終わらせるなよ…。
でも、どこに行ったんだろう。