双姫 Ⅱ
類side
朝早く目が覚めた俺は
服を着替えて、部屋を出た。
出た瞬間、プリントの散らばり様に驚いた。
「おー…早いな。」
眠そうな顔でプリントを見つめる燐と愁斗。
「俺、ちょっと出て来る。
直ぐ戻るから玲と李樹に言っといて。」
「「行ってらぁ〜…。」」
倉庫から出るとバイクに跨り、発進させた。
着いた場所は『神龍』の倉庫。
「類さん、一人でどうしました?」
入って直ぐに舜先輩が出迎えてくれた。
「…少し話があるんです。」
まだ入ったことのない幹部室に通された。