双姫 Ⅱ


「類!婚約おめでとう!良かったな!!」


「ありがとうございます…。」


「朱音を幸せにしなさいよ♪」


「お祝いだぁ〜♪」


「お前が俺の弟か…。
俺の事は「兄貴」って呼べよな!!」


祝福のモードに心が痛む。


「あの、話があるです。」


朱音は「黙っていれば良い」と言ってたけど
俺を信じてくれてるこの人達を偽りたくない。

朱音を大切に想ってるこの人達を。

だから、全てを話す為にここに来た。


「紘先輩。俺、酔って朱音を抱きました…。
『約束』破ってすみませんッ!!」


深く頭を下げた。


< 357 / 448 >

この作品をシェア

pagetop