双姫 Ⅱ
「類!婚約おめでとう!良かったな!!」
「ありがとうございます…。」
「朱音を幸せにしなさいよ♪」
「お祝いだぁ〜♪」
「お前が俺の弟か…。
俺の事は「兄貴」って呼べよな!!」
祝福のモードに心が痛む。
「あの、話があるです。」
朱音は「黙っていれば良い」と言ってたけど
俺を信じてくれてるこの人達を偽りたくない。
朱音を大切に想ってるこの人達を。
だから、全てを話す為にここに来た。
「紘先輩。俺、酔って朱音を抱きました…。
『約束』破ってすみませんッ!!」
深く頭を下げた。