双姫 Ⅱ
『四限ってなんだっけ?』
「四限は英語…ですね。」
『英語…英語!?』
英語って類の嫌いな…。
類を見るとあからさまに嫌そうな顔してる。
「どするぅ〜?サボっちゃおうか!!」
「アイツしつけぇよな。
ババアなのに甘ったりぃ声出してさ?」
私はあんまり授業に出た事がないから
どんな先生なのかいまいち分からない。
でも、こんなに評判悪いなら
余程嫌われてるんだろうな…。
四限まで後五分ある。
『サボっちゃおうか!行こ…「席についてー。」』
席を立とうとしたと同時に
教室に誰か入って来た。
「マジかよ…もう来やがった。」
『あの人が英語の担任?』
パンダメイクに負けない位の
厚塗りメイクをしたオバサンだった。