双姫 Ⅱ
「思えば家は知ってたけど
中に入った事は無かったね!上がって♪」
『おじゃましまーす。
大抵、外で待ってたりしてたもんね。』
『蛇蝎』から守る為に送り迎えしてたなぁ。
「私がジュース買いに行かなかったら……。」
『こら!暗い顔しない!!』
心臓近くに撃たれた銃弾は少し傷跡になってる。
でも、言われて見ないと分からない程。
それを海に行く為の水着を買う時に
真白に見られてしまった。
真白は今でも自分のせいだと悔やんでる。
『生きてるから良いでしょ?』
「うぅー!今度私もお墓参りに連れてって!
私だけお礼言ってないんだからぁ〜!!!」
皆は私が蒼空に助けられたと信じている。
普通なら冗談だろと笑うと思うけど。
皆は信じてくれる。
『じゃあ、今度行こっか。』
大好きなカサブランカを持って。