双姫 Ⅱ
神龍side
「昨日、朱音が帰って来なかった…。
類が彼氏になってから俺に構ってくれない!」
ムキィー!っと紘が発狂してる。
「おい、シスコン。うるせぇよ。」
「んだよ、慧!冷てぇな。
お前だって本当は寂しいくせにー!」
「そーだそーだ♪
それと彼氏じゃなくて婚・約・者♪」
「芦基、これ以上刺激しないで。
好きに言わせときなさいよ。」
「実基まで冷てぇ〜(泣)」
ブーッ、ブーッ
「舜、電話鳴ってるよ?」
「李樹さんですね、もしもし?
電話とは珍しいですね、どうしたんですか?」
「おい、いつ連絡先交換したんだ…?
舜って滅多に教えねぇだろ?」
「知らないわよ、気に入ったんじゃない?」
「来ていない…?
昨日は帰宅していないと紘が言っています。
そちらに泊まってたとばかり!」
「…どうやら朱音が消えたみたいだねぇ?」
なんの前触れも無く、朱音が消えた。
神龍sideEND