双姫 Ⅱ
神龍、双覇side
「…なんなんだ?」
通話終了の画面を睨む。
「真白ちゃんなんだってぇ〜?」
「今からこっちに来るとさ。」
「柏羅が?」
「こっから遠くねぇし、直ぐ来るだろ。」
ガチャ!
「え!もう来たの!!??」
屋上の扉が開き、一斉に見る。
「なんだよ…李樹か。」
「なんだとはなんですか、私で悪かったですね。
私は貴方達の分の名簿叩きを受けましたよ。」
ピクピク…と眉を上げ、
黒い笑みを浮かべる李樹に青褪める。
「お務めご苦労様でした…。」
「本当ですよ。
話が変わりますが、
朱音さんの行方は分かったんですか?」
「真白がその事でこっちに向かってる。」
真白が来るまで待つ事にした。
神龍、双覇sideEND