双姫 Ⅱ
「これは本来なら私から言う事じゃない。
でも、朱音が優先だから言う!」
シン…っと屋上が静寂に包まれる。
「朱音は…朱音は妊娠してるの!」
・・・・・・・。
「「「「「「「「「「に、妊娠ー!!??」」」」」」」」」」
「マヂか。」
「に、妊娠…!」
「えぇ!?もしかして類との!!??」
「それしかないでしょうね…。
考えられるのはあの時しかありえません。」
「類!お前避妊しなかったのか!!??」
「類くんやるぅ〜♪」
「芦基!ふざけない!!」
「朱音ちゃんがに、妊娠…。」
一気に騒がしくなった屋上。
「理解出来ましたが、
どうして朱音さんは姿を消したんですか?」
舜先輩の言葉で静まり返った。